ロイヤルエンフィールドのアイアンBULLETに伝統のアマルキャブレター
これはもう旧型エンフィールドには王道チューニングとなりますが、中々奥が深いのです
500ccにレディッチモデルタイプのショートサイレンサー&ショートファンネル仕様
取付自体にも注意点はありますが、まぁそう難しい物ではないのですが
一番の肝はセッティングになります
セッティングが合っていないと調子が悪いのはもちろんですが、適当に終わらせるとエンジンを壊す事に直結する難しい作業です
メインジェットは150~400の間で10番刻みで在庫しています
その他に、スロットルの中間域を調整するニードルやノズル、スロットルバルブも数種類づつラインナップがあるので、乗っては交換してを繰り返します
推奨されている数値は全くあてになりませんので、今までのセッティングデータを膨大な量溜めてあります
あとはそれを参考にしながら、バイクの仕様に合わせて組み上げれば大体は微調整で済むのですが
稀にそうはいかない場合があります
エンジンも問題無いし、キャブレターも不具合無いのに、なぜかちょっとどうなの??と中々決まらない
と言っても、すでに調子は良いのです。自問自答の無限ループに入り、これをバイク屋業界ではキャブでハマると言います
点火プラグの具合を確認しつつ、燃焼状態を想像しながら、オーナーに引き渡したあとの数千キロ先にどんな状態になるのかを考えながらの作業です
ガソリンが濃いめだとカーボンが溜まりやすく、オーナーに渡してからしばらくたつと調子を崩しやすくなります
逆に薄いと、街乗りは大丈夫でも高速をぶっ飛ばされるとピストンが焼き付きます
点火プラグの番手でカブりづらいように工夫もできますが、あくまで最初に渡す時には高速走行にも対応した状態で渡したい所です
雨が降る前の午前中に終わらせちまおう!と意気込んでいましたが、あれこれ試行錯誤しながら結局丸一日掛かってしまいました
そのかいあって、やっぱりアマル楽しいぜ!といった仕上がりに
オーナーさん、お楽しみに!