前回は点火と充電系統を修理したCOですが、この後の試運転でクラッチの不具合も発見しました
ロイヤルエンフィールド WD/COアーミーの修理
走り出そうと1速へ入れると、ワンテンポ遅れてクラッチが勝手に繋がってエンスト
どうも単純なクラッチの張り付きと違うようで、少しドキドキしながらクラッチを分解です
ドキドキするのは、メカニック的な好奇心と経営者的に面倒なのは嫌だな~というのと、半々。
この状態からすでに30分格闘していますが、プライマリーカバーが外れない
この頃のこのタイプは、他の年式がプライマリー内部を乾式としている事が多いのに対して、オイルが入っている湿式となっています
乾式に比べてメンテナンスの頻度が少なくて済むので、より高級感!という感じだったのかどうかは知りませんが、オイル漏れを避けるために全周にゴムベルトが軽圧入されています
そのためギューーーっとはめ込まれたカバーがピクリとも抜けません
色々な物を差し込んでいって、ちょっとづつ強引に外します
この作業が嫌すぎて、僕のモデルGは乾式にしてしまっています
やっとクラッチとご対面!
つい最近整備されたんじゃ?という感じ
分解したクラッチ内部のパーツ
スチールプレートなんかは非常に綺麗です
張り付きは若干ありましたが、不具合が起こるほどじゃない感じ
なんなのでしょうか?
原因はすぐにわかりました
以前組み立てた方は、あまり構造を理解していなかったのでしょう
このリングが入っていませんでした
構造的な話はややこしいので端折りますが、非常に重要なリングなんです
フリクションプレートは、古いのか?新しいのか良く分かりません
ここまで分解したので新品へ交換しておきます
クラッチが結構重いので、スプリングを弱い物へ交換しておきます
ちなみにココまでの交換部品は全てアイアンBULLETと共通部品です
大戦中のバイクに2008年用の部品が使えるミラクル。だから好きだぜエンフィールド!
とりあえずカバー無しで乗れるようにして、走ってチェックですね
とりあえずスタンド掛けた状態では普通に動くようになりました
次は動作の怪しいスロットルと、セッティングの怪しいキャブレターの整備です