ロイヤルエンフィールドの旧型アイアンモデル
国内で出回っている多くは90年代~08年までのモデルですが、発電方式に種類があります
・旧タイプ エンジン掛けなくてもヘッドライトが光る
・高年式タイプ エンジンを掛けないとヘッドライトが光らない
これだけ聞くと、エンジン掛けなくても光る方が良いんじゃ?
と思いますが、エンジン掛けなくても光るタイプはバッテリーからヘッドライトの電源を取っていて、エンジンを掛けないと光らないタイプは、エンジンに付いている発電機から電源を取っています
高年式タイプはヘッドライト電源を発電機から直接取っていて、それ以外の電気をバッテリーで賄う仕様となっていますので、バッテリーの負担がめちゃくちゃ軽い。というか半分以下です
新旧の発電機。見た目そのまま中身が違います
バッテリー点火のロイヤルエンフィールドですので、バッテリー電圧が下がるとエンジンの調子も出ない上に、一定以下になるとエンジンも止まってしまいます
ライトONでの走行が多かったりするのなら間違いなくコンバートがおススメです
今回のように、旧タイプでの発電系統が劣化して交換が必要な場合も、やっぱりコンバートがおススメです
作業前の状態。ライトONでエンジンをがっつり回してのバッテリー端子電圧はこの数値。やっぱり全然ダメですね
最低でも、13.5Vぐらいは出ていないとバッテリーへの充電よりも消費が勝ってしまい、バッテリー上がりを起こします
という事で高年式用へコンバートします!
シート下の電装品移設もご依頼頂いていたので、左ツールボックス内へ移動します
高年式用へのコンバートでは、
・ジェネレーター一式(発電機)
・レギュレーター交換
・ヘッドライト用レギュレーター取付
・ヘッドライト用ハーネス製作orメインハーネス交換
・ヘッドライトスイッチハーネス加工
このように諸々の作業が必要となります
シート下はスッキリサッパリ
やっぱりこれがカッコ良いですね
ヘッドライトスイッチの加工
OFF-ポジション-ライトON のノーマル状態から
OFF-ライトLo-ライトHi へ切り替え可能にしました
これでハンドルスイッチのハイロー機能が必要無くなるので、ビンテージタイプの小さいスイッチへ交換できるようになります
やっぱりポジション状態も欲しいな~という場合には、ハイロースイッチを別で取り付ける事で対応可能です
交換後のバッテリー端子での電圧測定
バッチリ!
お次はヘッドライトへ繋がる部分の電圧
こちらもバッチリ!
元々、バッテリーの電圧からさらに降下してヘッドライトへ届くので、11Vちょっとしか来ていませんでした
という事でバッチリとライトも明るくなりました
これにて発電機の高年式コンバート作業は終わり。次は全体の整備を進めます
オーナーさん、お楽しみに!