ご新規の修理依頼です、ありがとうございます
ロイヤルエンフィールドのアイアンモデルは、壊れていても壊れてなくてもマフラーから白煙を吐く事があります
壊れてる所は直せますが、壊れてなくても出てしまう時には手を入れて減らせる原因と、どうにもならん!という原因があります
たぶん修理されてから、そんなに距離走ってないように見えるエンジン
ピストンは・・・ どうだろう?
とりあえずリングは間違って組まれています
たぶん原因じゃないけどね
煤を
あらかたほじったら
洗浄してバルブの擦り合わせ
バルブガイドは新しそうでガタも無いのでそのままで大丈夫
という事で今回は内燃機加工無しで終わりそうです
エンジン始動時に白煙を大量に吐くのでオイル下がりの修理という事で開始しましたが、エンジン自体にはオイル下がりしそうな所は有りませんでした
でも実際はオイル下がりします
オイル下がりしてしまうエンジンの多くはバルブステムシールの劣化が原因の事が多いのですが、そもそもこの年式のアイアンモデルはバルブステムシールが付いていません笑
それでも問題ありませんし、2~300メートルぐらい走れば消えちゃう程度の量です
いつまでもアイドリングで暖気なんかしてるとモクモク出続けるので、さっさと走り始めて大丈夫です
今回は大量に吹いてしまう原因はその他にありましたので、その辺を改善してエンジンの作業は完了です
2,3日おきぐらいに乗るには全然気になりませんが、1週間も置くとそれなりに煙は出てしまいがち
同様にドロドロとブリーザーからオイルが出てしまうのは、対策部品を付ければ改善できます
どうしても嫌な方は2000年以降のモデルにしておけば、原因となるクランクケースが劇的に改善されていますのでそっちの方が良いかもしれません
ただ99年以前のモデルの方が、なんとなくエンジンがパワフルなように感じます
運良く希望のモデルが手に入るのが一番ですが、台数も少なくなってきている事ですし、ビビッと来たやつ買って付き合っていくのが楽しめるんじゃないでしょうか