アイアンモデルもそうですが、多くの英車や国産車も、古いバイクはキャブレターがエンジンにボルトやナットで固定されている事が多いです
ただくっ付いているだけに見えますが、そこには多くのノウハウが詰まっています
ご新規で依頼頂いたエンフィールドのアイアンモデル
キャブレターの取り付け方法もイマイチでしたが、吸気ポートに対してキャブレターの口径が合っていませんでした
具体的言えば、吸気ポート25mmに対してキャブ口径28mm
吸気ポートとキャブの間に入るガスケットやスペーサーは28mmだったり26mmだったり
エンフィールドのシリンダーヘッドは非常に造りが粗いので、25mmと書きましたがガタガタの楕円形です
純正サイズのキャブレターであれば不具合が出るほどの段は付きませんが、本来はキッチリと同寸なのが一番良いです
きちんと直すにはヘッドの分解が必要なので、今回は上記の純正スペーサーをザっと削ってキャブレター内径程度に広げて、少しは段付きが解消するようにしてみました
上の画像のように最初に削る広さを決めて、この後は内径全体がテーパー形状になるように削ります
次はメテオマイナー
二気筒なので吸気ポートは二個あります。ここに2in1のマニホールドが付いて、シングルキャブの仕様なのですが
シリンダーヘッドのマニホールド取付面の左右高さが若干違います
対してマニホールドは同じ高さなので、そのまま取り付けると片側に隙間が空きます
ガスケットが元気なうちは大丈夫でしたが、今回二次エアを吸いだしたので修理です
マニホールド側の高さをヘッドに合わせる手もありますが、面を左右でキッチリ合わせながら片側だけ高さを低くするのは非常に難しいです
今回は左右でガスケットの枚数を変えて合わせる事に成功しました


