アイアンモデル350ccをベースにロングストローク化で排気量アップ!の続き

 

 

今回依頼頂いたエンジンはうちで作業するのは初めてですが、すでに各所手が入っている物です

主にはクランクをロングストロークの物に変更してほしいという依頼なので、オーナーさんの希望に沿って再利用する所は再利用でいきます

 

 

ピストン&シリンダーは清掃して再利用

ピストンはロングストロークのクランクシャフトにも対応しているピストンがすでに組まれています

 

 

 

 

 

ヘッドは手を付けなくて良いという事だったのですが、あまりにもバルブからの圧抜けが酷かったので、ほんの軽くすり合わせだけしました

それでもこの虫食い。できれば早めに直したほうが良いでしょう

 

 

普通のオーバーホールと違って、ストロークが長くなると色々と作業も増えます

その一つがコレ

 

 

 

シリンダー下に入れるベースプレート

500ccをベースにしたものは商品としてあるのですが、350ベースはありません

なので作ります

 

 

 

 

 

つくる場合は任意の厚みで作れるので、圧縮比を設定しやすいです

 

 

 

 

 

ここまで来てドライブすぷの入荷待ちで作業ストップ(排気量アップに合わせてハイギヤ化するため)

そしてやっと届いて、パッパカ組んで、写真を撮るのも忘れていつの間にか完成していました

実際には使われるピストンやカム、キャブレターなどによって変わるでしょうけども、

350をベースにしたチューニングは、よりイギリスの頃のエンフィールドっぽい乗り味と言いましょうか

上まで回すというよりも、低回転のトルクがグッと太くなるような印象で、とても街乗りが楽しくなりました