エンジンが掛からなくなったジレラ150
ポイント廻りがなにやら具合が悪いという事ですが、調べてみると圧縮0!
タペットのクリアランスが無くなって、バルブが開いてしまっていました。
以前オーナーさんの手によって調整済、話を聞くところ特に作業に問題は無さそうなので、一応点検を兼ねて腰上を分解する事に
ちっこくて丸っこくて可愛いエンジンです
ピストンはピン下にオイルリングが入るタイプ。
俺って、焼き付きやすいタイプの人だから~
と、主張されているような妙な気分になりました。
バルブは擦り合わせ
片側の当たり面がちょっと広いです
特にタペットが詰まった原因は出てこなく、モヤっとした感じに。
直したほうが良い箇所もあるにはあるが、今回は別に・・・ もったいなくね?という事で
今回はそれとなく組み上げて、直して様子を見てみましょうという事になりました。
当然のように、この手の古いバイクに上死点の合わせマークなどありませんので、自分で調べる必要があります。
写真のプラグの代わりに取り付けるタイプのツールは、プラグの取り付け角度が横過ぎて使えませんでした。
代わりにピストンの頭が丸見えで、目視で上死点を発見
圧縮は見事に復活したので、お次は点火を決めてしまいます
クラッチは乾式なんですね。カバーが付くし熱もこもりそうだし。渋滞には弱そうですね
左上に居るのがポイントです。
これがなかなか手強い。
ポイント本体がぐにゃぐにゃ、ポイントベースはガタガタ、ネジを締めるたびにギャップ&タイミングが激変するという・・・
さらにポイント奥の遠心ガバナさんが、特殊なのか?壊れているのか?
とにかく完璧な位置だしは不可能という事で、今回はそれなりにエンジン掛かって走る仕様に
裏ワザを駆使してなんとかなりました
まともな点火になった時が非常に楽しみなエンジンです!