カワサキ W1S シリンダーヘッド修理


エンジン右側より圧縮漏れしている、カワサキW1Sのシリンダーヘッド

 

カワサキ W1S シリンダーヘッド修理

 

どっちも真っ黒、これだと左右同じように見えますね。

カーボンの蓄積も凄い!

 

かなり古いオートバイだものね・・・

と思いきや

 

カワサキ W1S シリンダーヘッド修理

 

近年直してる感じー 

本来は、ステムシールという、真ん中のゴムみたいのは付いていないのです。

このゴム、ぐにぐに触った感じで何年物か大体検討がつきます。 

 

カワサキ W1S シリンダーヘッド修理

 

こっち側を見ると、一番左のバルブが真っ黒なのが良く判りますね。もちろんそこが原因の、残念漏れ漏れ緩太郎

こういった、今どき爺さまでも書かないような寒い事を書いているせいで、後藤屋のオーナーはベテランジジイかと思われてしまう事があります。

目をキラキラさせた素敵なオジサマがご来店になって、あの・・・、オーナーは?

といった会話も過去何度となく。 すみません、わりとフレッシュな30代も前半なんですよね。

 

カワサキ W1S シリンダーヘッド修理

 

バルブは、傘のフチの部分でエンジン内の気密を保っています。

密着しているフチ部分は狭くないと、色々と具合の悪い事もありまして、上の写真ぐらいの感じが、まぁわりかしこれならパコパコとコンパウンドで当たりを付けてやれば良くなるなといった感じ。

 

カワサキ W1S シリンダーヘッド修理

 

対してこちらは、デローンと潰れてしまっていますね。

手前側はもう少しまともなので、潰れている所から圧縮がせっせと漏れ出していたというわけです。

 

こうなると、いくらコンパウンドで叩いてもダメ。

さらに、バルブガイド(バルブの棒が入っている受け)も4本ともに摩耗してガタガタ

おそらくシールが入るようにした時に製作した物?と思われますが、ヘッドへのオイルラインに問題でもあるのかな?

 

修理後そんなに走ったように見えないヘッドですが、要加工という事で納期掛かります

次は5万キロは持つヘッドに仕上がりますよ~!