エンジン止まった!圧縮無い!助けてゴトウマン!
という事で引取りにいった旧型アイアンモデルのロイヤルエンフィールド
しかし、引取りに行ったとこでも店に持って帰ってきても、普通に圧縮はあるしエンジンも掛かる
この車体は以前からクランクベアリングの音が出ていたので、いよいよ直し時だなという事で、原因をチェックしながら分解していきます
タイミングカバーをあけてみたら、さっそく原因となる部分を発見
オイルポンプの駆動ギヤが壊れています
精度不良、組みつけ不良、点火時期&キャブレターセッティング不良でこうなる亊が多いですが、今回こうなった原因は別のようです
圧縮抜けの原因はココでした
ポンプの動きが極端に悪くなり、ヘッドの潤滑不良を起こしたようです
バルブにバリが出て引っ掛かり一時的に閉まらなくなったようです
バリを修正してから分解した所、吸排気ともガタも無く再利用可能で良さげ
ピストンは全周
ノーダメージ!
コンロッドにガタも出ていませんので、ヘッド以外の潤滑は問題無かったようです
ゴロンと分解
やはりベアリングがゴロゴロと抵抗感&異音があります
タイミング側(さっきのオイルポンプが付いている側)のベアリングが悪かったので、少しガタが出た事によりオイルポンプ駆動ギヤを破損させたと思われます
良く壊れるビックエンドは問題無しですが、せっかくここまで分解したので予防修理で強化ブッシュへ交換です
ヘッドは簡単に掃除してバルブを擦り合わせて点検してみます
当たりも綺麗で最高ですので、このあと綺麗にカーボンを落とした後に組み立てです
ハイキャパポンプ
ポンプギヤは完全に回らなくなったのではなく、空回りしつつ回るという状態でした
もしかしたらコイツのお陰でダメージが軽かったのかもしれません
という事でいたわりつつ、擦り合わせてさらに完成度を上げておきます
クランクシャフトの加工が済んだら全部組立てて完成です
オーナーさん、完成をお楽しみに!
2020年の営業も本日を持って終了とさせて頂きます
今年は新型コロナウイルスが猛威を振るう中、ご依頼頂く皆さんのお陰で乗り切る事が出来ました
ありがとうございました!
新年の営業は6日からとさせて頂きます
どうなっていくのか先行きが見通せない状態ではありますが、より良い年になるよう願っております
それでは皆様、良いお年をお迎えください