明日の24日は車検業務のためお昼ぐらいからの営業開始となります
よろしくお願い致します!
エンジンから変な音が出だしたという、旧型ロイヤルエンフィールド
ここの所多いなぁ あとパンク修理も
似た作業がなぜか続くのは、バイク屋だけじゃなく車屋でもあるあるなんだそうです
クランク修理は二度目だそうです
またいつもの短命修理パターンか?と思いましたが、どうやら純正のビックエンドブッシュで直してから3万キロは越してるとの事
となると普通にブッシュの寿命かと思われます
クランクケースのドレンボルトを外すと、いつものブッシュから剥離したホワイトメタルが見えました
ここのブッシュですが、5万7万キロと全く問題無い事が多いのですが、このように新品から3万キロもしくはもっと早く壊れてしまう事も多々あります
なので、当店では純正ブッシュは使用せずに、別素材の物を使用してクランクシャフトを組む事にしています
修理後にかなりの距離を重ねている方も多くいますが、今の所故障は一台も出ていません。自慢の一品です
材質形状寸法などなど、全部秘密です。すいません
そうそう、寿命と決める前にオイルポンプも見ています
ポンプが壊れてクランクが壊れている事が、寿命と比べて遥かに多いです
今回のエンジンはポンプは全く異常がありませんでした
ゴム部品以外は再利用できそうです
エンジン内部の水分が多いです
ロッカーベアリングは水でびしょびしょ。普通はオイルでベタベタしているはずなのに、水分のせいでちょっと錆が出ています
これは修理とは別で何か対策をしたほうが良さそうですね
ピストンのトップ
燃焼室
蓄積したカーボンで真っ黒です
軽く傷は入ってますが、ピストンの状態は良いですね
ここで、じゃあ再利用できるね!となるのはちょっと早いです
シリンダーとピストンの再利用の可否は、傷の具合と摩耗の量で決まります
傷のほうはクリアしましたが、次は摩耗のほうを調べます
こんな感じでピストンと当たっていない部分でピストンリングの摩耗を調べます。この時点でリングは摩耗限度を過ぎている事がわかりました
このままズズーとリングを下まで下げて、今度はシリンダーが一番摩耗する真ん中らへんにして、同じようにリングの隙間を調べる事によって、今度はシリンダーの摩耗を調べる事が出来ます
簡易的ですがこの調べ方でわかるぐらい数値が変化すれば、間違いなくシリンダーも減っているという事になります
今回はシリンダーも減っているので、ボーリングしてオーバーサイズピストンへ交換する必要があります
刻印がよく見えないです
すでにワンサイズアップのオーバーサイズになっているかと思われます
間違えないように測定してから、次に使うピストンサイズを決めます
バルブを分解したシリンダーヘッド
バルブ、バルブガイド共に摩耗しています
ここもバルブの交換とガイドの交換、それに合わせてバルブシートカットが必要です
持病対策もされていないようなので、そこは予算次第という所でしょうか
次はクランクケースの分解です
分解して各部チェックしたら、見積り作ってご連絡差し上げます