全体を整備して欲しいというご依頼
他ショップさんで長い事整備をしてきて、ここらで一発全体的に整備をという事で陸送にて入庫です
エンジンを掛けてみるとエンジンの左側、プライマリーからコンコンカツカツ異音が出てます
ジェネレーター、スラッジで凄い色になってる
ここはマグネットローターが磁石なので、金属片を拾いやすい部分です
主にチェーンの削りカスみたいのが付きますね
クラッチの中も汚れがいっぱいです
異音の原因はプライマリーチェーンの伸びすぎで、ケースの内側に当たってしまっている音でした
綺麗にして各所整備をしてOK終わりです
オイルが物凄い汚れかたしてたので、プライマリーケースのオイルがエンジンオイルとは別だって事を知らない感じだった?のかもしれませんね
この手のミッションが別体のエンジンは、エンジン、プライマリー、ミッションのオイルがそれぞれ別室に分かれていますのでそれぞれ交換が必要です
せっかくプライマリーを開けたので点火時期も分度器使って合わせます
良く見てみるとポイントの配線が端子の所で千切れ掛け、虫の息でした
千切れたら当然エンジン不動ですし、プラッとボディに接触したらヒューズ切れです
配線の劣化もしてたので新たに作って交換しました
んでポイントをさらにひっくり返してみると、裏で遠心ガバナと干渉している跡がありました
コンデンサも当たってますね
さらに言うと商品不良で遠心ガバナがスムーズに進角遅角しない状態でした
んで、遠心ガバナの軸はオイル漏れしてましたのでシール交換です
ある年式以降になると、ここは350だとブッシュの軸受け、500はベアリングの軸受けになります
500用を組み付けるとベアリング受けの低フリクション高級タイプになりますが、誰も知らないし気にしてないし、わざわざ金掛けて交換する人は今後もいないでしょう
オイル漏れしてるとこのカバー内がオイリーな感じになって、ポイント接点の寿命が短くなります。あまり酷いとポイントに油がくっついてエンジン動かなくなります
あちこちギリギリ動いてたみたいな感じなので、他の部分も手が掛かりそうな予感が凄いです