本日は大きな台風が接近しております!
店に雨対策をして、昼過ぎぐらいには閉店するつもりです。よろしくお願い致します
ここ最近はエンジン修理が続いた印象です
こちらはピストン焼き付き修理からの引き続き、ミッション修理です
純正ペダルを改造してバックステップ化しているのですが、これがすこぶる調子が悪い
シフトペダルが短いのでシフトチェンジがしずらく、入りが悪い状態で走るのでギヤ抜けを起こして、そこが摩耗してクセ付いて
と、こんな流れでの修理です
ミッション本体は元気そうです
ギアのラチェット部分と、セレクターというギアを固定する部分の不良でした
昨日のマチレスと同じく、何度も開けては分解して調整してをひたすら繰り返します
今回はミッションケース内部にもダメージがあり、完調にするにはケース交換が必要になります
残念ながら気持ち良いシフトフィールとはいきませんでしたが、各ギヤへのシフトチェンジは可能となりました。硬いけど
もう少し試運転しながら調整をすれば、いくらか良くなるような気もするのですがこのハンドルでの試運転は手首が限界です
もの凄い前傾姿勢なので手でかなりの体重を支える必要があります、さらに前傾姿勢で膝位置が下がるのでニーグリップは全く無理
ハンドルが垂れているので常に手首が捩じられていて、さらにその状態でアクセルやクラッチブレーキ操作を行うのです
シフトダウンしながら減速してウインカー出す時なんか、親指の付け根だけで全体重ですよ。もうね、何日もたつのにまだ手首が痛いですよ。
前から交換を進めるも、ゴトウさんぐらいオジサンになったら考えますよ笑 と中々に生意気な事を言う
今度入庫したら勝手に交換してしちおうと心に決めました。ありがとうございました
G2のエンジン修理、クランク本体の修理目途が立ったという事で作業を進めます
タイミング側ブッシュ。前回交換したブッシュから、新たに国内で製作したブッシュへ変更します。オイルが沢山流れるように溝を設けています
ローラーベアリングも、ケースに圧入するレースから交換
前回組んだ際に再利用可!と判断したクランクピンですが、ここがダメになってしまいました
換えたい所ではあったのですが、部品も無く再利用となったわけですが、今回はコンロッドごと交換する事で新たなクランクピンとベアリングを組む事が出来ました
案の定、クランクピンとフライホイールが合わず、さらに言えばベアリングとコンロッドも合わず、どれも組み立てるためにかなりの加工が必要でした
フライホイールは、使えるよ!という事でイギリスから取り寄せた中古品を加工して組立て
このG2はダイナモからジェネレーターへ換装されているため、ドライブシャフトはインド製BULLETと同じ長い物が付いています
ドライブシャフトとフライホイールの勘合方法も全然違うため、そちらも加工が必要でした
クランク一式の新品もあるようですが、そちらはオーバーホール不可の品物。オーナーの希望は組立てクランクでオーバーホールが可能なエンジンという事なので、
今回の方法なら純正と同じようにオーバーホールが可能となります
ケースベアリングは改めて交換。さらに各シムやスペーサーなど、新たに取り寄せて交換します
これでこのエンジンで元からの部品は、タイミングギヤ何枚かと、クランクのドライブシャフトのみになりました
クランク寸法とクランクケースの寸法を慎重に測って、シムを合わせて組み立てます
組み立てますが、どうもクランクに違和感があります。ケースを締めると回転が少し重くなります
なんてこったい!という事で、外注先へクランク作業のおかわり中です
許容範囲でしょ?って範囲で振れがあるそうですが、しつこく迫ってさらに振れを取ってもらっています
全部の加工や作業を自分の店で出来たら、どれだけ良いか・・・
と思うのですが、それには機械と場所が必要です。残念ながら東京でエンフィールド屋じゃ難しいですかね
あーーー、台風どっか行けー!