エンジンフルオーバーホールのご依頼を頂いております、旧型アイアンBULLETです
内燃機加工から部品が帰ってきましたので、組立てていきます!
ロイヤルエンフィールドのエンジンオーバーホール クランク修理
もともとはクランクシャフトのビックエンドブッシュの故障修理でした
せっかく分解するので、という事で弱点部分なども予防修理をしておく事になり、フルオーバーホールとなりました
クランクベアリングは日本製へ交換です
ここはクランクケースを割った際には、状態が良くても基本的には交換しておきます
クランクシャフトを組んでいきます
コンロッドの状態が怪しかったのですが、測定の結果問題無かったので再利用ができました
ビックエンドブッシュは材質を変更した特注強化品へ交換してあります
クランクケースの組立てが完了しました
くるくるクランクのできあがりです!
バルブガイド、バルブシートを特注製作で入れ替えです
排気バルブは再利用でいけるかな?という感じでしたが、測定の結果、軸部分に摩耗があるとの事でしたので新品へ交換です
吸気バルブは、おそらく過去にステムキャップを付け忘れて組んじゃった?ような摩耗があったので、こちらも新品へ交換です
バルブガイドは元々ステムシールが付いていないタイプですが、今回は高年式用のステムシールが装着可能な形状に変更してあります
四隅に傷が入っていたピストンは、オーバーサイズの新品へ交換です
元々付いていたピストンは060オーバーサイズでしたので、今回は080オーバーへ。これが350ccの補修ピストンとしては最大です
スタンダードサイズと比べると排気量が上がるので、明らかなパワーアップを体感できます
もし最大サイズのピストンが壊れても、新しいスタンダードサイズのシリンダーや、焼付きにくく軽量化も出来るアルミシリンダーへ交換もできますので心配いりません
組めました!
全部組めました!
これから数日掛けて、初期慣らしを兼ねた走行テストをしていきます
オーナーさん、完成をお楽しみに!