本日は車検の予定でしたが、雨が激しいので延期です
サボりがちよね?と指摘されがちなブログでも更新しておきます
エンジンがバラバラの状態でお持込みされた、旧型アイアンエンジンをオーバーホールします
症状としては、エンジンが固着して全然回らない状態。頑張って直そうと試みたが断念!という感じです
クランクケース内は散らばったメタルが散乱していますので、徹底的に洗浄します
分解しながら部品を仕分けして置いておくのですが、メカニックによってその仕分け方法は様々
今回はバラバラでお持込み頂いているので、あれ?無い!あった。あれ?無い!本当に無いじゃねーか!
と宝探し状態で作業となっております
クランクケースのガスケット
使われている種類と液体パッキンの種類から、国内でオーバーホールされた物と思われます
ベアリングはインド製
インド製ベアリングの品質が悪いとは言い切れませんが、当店では必ず日本製ベアリングへ交換致します
クランクシャフトは完全に壊れてしまっており再起不能でした
仕方ないので当店の秘蔵っ子500用クランクを引っ張り出してきて、そちらをオーバーホールして使用します
ビックエンドブッシュは壊れやすい純正は使用せず、当店オリジナルの強化品で組み立てます
各ベアリングを交換し、クランクシャフトをクランクケースへ組み込みました
エンジンドライブスプロケットを取り付けようとした所、クランクシャフトへ微妙に入っていきません
あれ!やっちまったか?! 今回のモデルはセル付モデルなので、このスプロケットも通常の物と違うんです
今回交換したクランクシャフトは通常のモデルの物なので、シャフト違うんだっけ???そんなはずないんだけどな
壊れた元のシャフトにも合わせてみましたが、やっぱり入りません
強引に入れれば入りそうですけど、かなりキツイです。これ外すのも大変だったんじゃない?
元のクランクシャフトのぶっ壊れている所
クランクピンという中心の中心、一番中心の芯がボッキリ折れています
メーカー生産工場でパッパカ組んだエンジンは当たり外れが多くありました。しかしマニュアル化され要領も得ていますので、すぐに壊れるという事はあまり無かったかと思います
しかし全く要領を得ていない場合は、ミスり方でわずか数千キロで壊れるエンジンに仕上がります
とりあえずセル無し用のスプロケットを仮組みしてクランクケースを組んでおきました
セル付モデルは珍しいのでスプロケットの在庫がありません
とりあえず元のスプロケットをちょっと削ってチャレンジしてみます