ロイヤルエンフィールドのアイアンモデル、国内で流通しているほとんどは90年代後半から最終型の2008年までの物となります
エンジン内では溜まった内圧を外に逃がす必要があり、ホースで外に逃がすようになっています
内圧を逃がした際にでる物をブローバイガスと呼び、そのガスには霧状になったエンジンオイルが混じっています
どうせ外に捨てるなら、ドライブチェーンの給油に使っちまおう
というのが旧タイプ
エンジン左に刺さっているホースがドライブチェーンに向いています
チェーンは長持ちだけど後輪は飛び散った油でベチョベチョになります
個体差がありますがエンジンオイルも結構減ります
ブローバイガスは環境に悪いので、エアクリーナーに繋いでもう一回燃やしちまおう
これが後型のモデル
この黒い筒はオイルキャッチタンクです
ここで一旦オイルとガスに分離して、ガスだけエアクリーナーに繋いで再燃焼させます。残ったオイルはオイルタンクへ戻す仕組みで、構造的には何も問題がありません
しかし、そう上手くはいきません
オイルタンクへオイルが戻るはずの各部の経路が何かしらで詰まる事が多く、しょっちゅう内部を清掃する必要があります。そして清掃するまでのアクセスが凄く面倒で乗ってる本人も僕も誰も掃除しません
放っておくとオイルが戻らなくなり、キャッチタンク内で溢れたオイルがエアクリーナーへ流れていき、エアクリーナーがオイルでベチョベチョになって空気を吸えなくなり、プラグがカブってエンジンが止まります
後付けでドレンボルトの付いた便利なオイルキャッチタンクが売っていますが、スポッと良い感じに収まる物は少なく、さらにアルミ製などで主張が強い物が多いです
そこでこんなパーツを取り付けます。純正品のように収まってくれます
オイルの注ぎ口に追加で取り付けるパーツで、この部分へ一旦エンジンからでたホースを繋ぎこのパーツでオイルとガスとに分離して、オイルはオイルタンクへ戻る仕組みです
残ったガスはホースで外に出すなりキャッチタンクへ繋ぐなりします
ブリーザーホースからのオイル吹きが多いエンジンは劇的にオイル減りが減ります、ドライブチェーンに向けているバイクも汚れがかなり減るはず
粒の大きなオイルをオイルタンクへ戻しますので、油分を含んだガスはそのまま出ます。なのでチェーンの潤滑はしますし、その分オイルの散りは0にはなりません
キャッチタンクが付いている年式ではエアクリーナーの寿命が大幅に伸びます
基本的にキャッチタンク付きの年式ではエアクリーナーへ戻さないといけませんので、そこはお気を付けください
ブリーザーガスは再燃焼させないほうが調子は良いです。はい。
こんな感じになります
エンジンの仕様によってホースの取り回しが変わってきますので、作業をご依頼頂く際は良い感じにこちらでやってしまいますが、DIYの方はご相談下さい
あと少量在庫品ですので、無い時も多いです