以前修理させて頂いたBSAのC12
BSA C12のキャブレター交換とかオイル漏れの修理などなど
遠心ガバナがボロボロだったのですが換えの部品も無いし、周辺部品も無いのでとりあえずあんまり分解せずに外からできる補修で直っていたのですが、
だんだん調子が良かったり悪くなったりしてきたようで、いよいよちゃんと直す事になりました
直すための部品が無いので、代わりにフルトラ化できないか?、何か加工で頑張れば取付けできないか?など考えたのですが
どうも12V化しないと厳しそうなので、きちんとやるには相応の金額も掛かりますし、安上がりに12V化すれば結局電力不足で調子出ないとか電子部品壊れたりとか・・・
あんまり調べる時間ばかり掛けられないので、ちょこちょこと余裕のある時に調べてみましたが、らちがあかないのでとりあず今付いている物を直してみる事にしました
真ん中の軸と丸いプレートが一体の物なのですが、外れてグラグラしちゃう
そしてこの軸を外したいのですが構造が良くわからないので無理が出来ない
パーツリストは手に入れたのですが、情報これだけかぁ・・・という感じの昔の物で構造までは良くわかりませんでした
とりあえずプレートをリューターで削ってはぎとって、エンジンのケースカバーを引き抜けるようにしました
この軸を抜きたい
眺めるだけ眺めて、現状ではこの方法しか無いな!
という事でタップでネジ山を作り、エンフィールドとかトライアンフなどの遠心ガバナ同様に、ネジで工具を掛けて引き抜けるように加工しました
通常よく使うスライディングハンマーは使えないので、プーラーの使い方を工夫して何とか分解に成功!
やっと外れた!良かった~壊れなくて
いや壊れてんだけど
形を整えてから溶接で固定
中心の軸も壊れてましたけど、遠心力で開く爪(何て名前だろ?)の軸もグラグラ
進角幅を決める部分もズレていたので溶接で盛っておきます
軸の固着原因はテーパー部の変形っぽかったです。そちらも整えて作業終わり
で、当然ガスケットも無いので作ります
ここまでが昨日の作業で夜も遅いので作業終わり
明日エンジン掛けて直ってたら良いな~と帰宅します
このBSAはたぶん1957年式だと思うのですが、1957年と言えば我らケロシン火器党の代表マナスルが発売された年なのだそうですよ
日本製のラジウスですね!これはたぶん60年代のかな?安全弁の無いホープ社製です
植村直己さんと言えばのマナスルですが、実はプリムスだったんじゃねーかという話は言わない約束だ!
扱いも簡単でそこそこ爆音で、火力弱いけども最高
灯油の焼ける匂いと共に湯を沸かして、赤くなった火口が冷めてゆくのを見ながらコーヒーを入れたらそこはもうフィールドだ
みんなも台所でやったら良いですよ
さっ、フィールドとか言ってないで、さっさとコーヒー飲んで作業しますよ
きちんと点火時期を設定したいのでプライマリー分解してクランク角度を測ります
マーキングできたのでタイミングライトを使えるようにしました
全部組んで試運転へ
あやうくプッシュマンになる所でしたよ・・・
どうやらポイント奥から漏れているオイルがポイントに付いちゃって、点火しなくなっちゃうみたい
調子はバッチリ良さそうなので、あと一歩という所ですかね
オイルシールを手配して、再度分解です